Nature ハイライト
量子物理学:固体素子を用いたアクティブな量子誤り訂正に向けて
Nature 502, 7471

Credit: Tremani / TU Delft
量子計算では、キュービットのレジスターが、パリティ測定によって全励起数が偶数か奇数の状態へ射影される。多くの提案がされているにもかかわらず、偶奇の測定結果両方に対して量子もつれを生成するパリティメーターを実現するのはいまだに極めて困難である。今回 L DiCarloたちが、三次元回路量子電磁力学アーキテクチャーにおいて、2個の超伝導キュービットの連続的な時間分解パリティ測定を実現したことを報告している。さらにフィードバック制御を実行すれば、量子もつれの発生を決定論的に、つまり「オンデマンド」で実現できる。この結果から、固体素子を用いたアクティブな量子誤り訂正に重要な構成要素が得られる。