Nature ハイライト
応用物理学:スマート薄膜カラーディスプレイ
Nature 511, 7508
ゲルマニウム・アンチモン・テルル(GST)合金などの相変化材料は、書き換え型DVDなどの光記録媒体で幅広い用途が見いだされている。最近では、電気的に動作する次世代不揮発性メモリー用の候補材料としても研究されている。今回H Bhaskaranたちは、非常に薄い相変化膜における光学的制御と電気的制御の併用の可能性について検討した。まず、GST薄膜で安定な色変化が実現できることを実証し、続いて、折り曲げ自在な透明ディスプレイなどのさまざまな応用の可能性を示した。今回の結果は、新しいタイプのオプトエレクトロニクスデバイスの枠組みを提示しており、まだ初期段階ではあるが、技術的応用が見込まれることで関心を集めそうだ。
2014年7月10日号の Nature ハイライト
細胞:幹細胞種間の比較
免疫:エンドドキシン耐性とトリプトファン異化のつながり
構造生物学:NMDA受容体の小孔の構造
量子物理学:量子速度測定法
応用物理学:スマート薄膜カラーディスプレイ
海洋化学:北大西洋の鉄供給源
行動経済学:思いやりのある大多数の人々の票が未来の人々を助ける
動物衛生:ウシ結核の管理での最重要標的はウシ
がん:まれな脳腫瘍の解析