Nature ハイライト
構造材料:結晶に学んだ骨格構造体の高強度化
Nature 565, 7739
周期的な格子状骨格構造体の構築は、並外れた機械的特性を持つ超軽量構造体を作製する手段としてよく知られている。しかし、そうした骨格構造体は、壊れ始めると破局的に崩壊する傾向がある。今回M Phamたちは、微細構造を持つ金属の機械的性質が優れていることを手掛かりにして、内部構造が粒状でそれぞれの領域の格子の向きが異なる、多結晶材料の微細構造に類似した骨格構造体を開発している。作製された構造体の機械的変形に対する応答は、手掛かりとなった金属多結晶に見られる応答に似ており、全体的な耐損傷性を向上させている。
2019年1月17日号の Nature ハイライト
構造材料:結晶に学んだ骨格構造体の高強度化
進化遺伝学:正常な食道組織におけるがん変異
構造生物学:HIVが共受容体と結合する過程を可視化する
天文学:GRB 171205A/SN 2017iukにおけるジェットのコクーン
物性物理学:ワイル軌道に沿った量子化ホール伝導率
物性物理学:ベリー曲率双極子による非線形ホール効果
発生生物学:ヤツメウナギの耳の中
神経科学:閉ループの電気的な神経調節
分子生物学:アクチンのメチル化機構の解明
構造生物学:RNAポリメラーゼの構造が示すプロモーター融解