Nature ハイライト

免疫療法:CD8 T細胞応答を促進する腸内共生細菌

Nature 565, 7741

本田賢也(慶應義塾大学ほか)たちは今回、11の細菌株からなる特定のコンソーシアムを健常者の腸内微生物相から単離した。このコンソーシアムは、インターフェロンγを産生するCD8 T細胞を、腸で強力に誘導することができる。11種の細菌株の大部分はヒトマイクロバイオーム中では存在量が少ないまれな菌だが、協調して機能すると、細菌感染に対する宿主抵抗性と、PD-1やCTLA-4に対するモノクローナル抗体のがんに対する治療効果の両方が増強される。これらの知見は有効性の高い新規な免疫療法への道を開くかもしれない。

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