Nature ハイライト
免疫療法:CD8 T細胞応答を促進する腸内共生細菌
Nature 565, 7741
本田賢也(慶應義塾大学ほか)たちは今回、11の細菌株からなる特定のコンソーシアムを健常者の腸内微生物相から単離した。このコンソーシアムは、インターフェロンγを産生するCD8 T細胞を、腸で強力に誘導することができる。11種の細菌株の大部分はヒトマイクロバイオーム中では存在量が少ないまれな菌だが、協調して機能すると、細菌感染に対する宿主抵抗性と、PD-1やCTLA-4に対するモノクローナル抗体のがんに対する治療効果の両方が増強される。これらの知見は有効性の高い新規な免疫療法への道を開くかもしれない。
2019年1月31日号の Nature ハイライト
プラズマ物理学:レーザー核融合実験の統計的手法
大気化学:大気中の二次有機エアロゾルを減らすように働くイソプレン
古人類学:デニソワ洞窟の中で
免疫療法:CD8 T細胞応答を促進する腸内共生細菌
分子生物学:酵母の切り出されたイントロンがTOR増殖シグナル伝達を調節する
分子生物学:出芽酵母のイントロンは飢餓における細胞生存を調節する
材料科学:スピンホール効果の磁気的反転
宿主–微生物相互作用:有益なアレルゲン