Nature ハイライト
材料科学:スピンホール効果の磁気的反転
Nature 565, 7741
伝導体に電流を流しながら磁場を印加すると、電子の経路が曲がり、電子は伝導体の片側に蓄積される。ホール効果と呼ばれるこの現象は19世紀にエドウィン・ホールによって報告されたものだが、その後、電子スピンについてこれに関連する現象(スピンホール効果)が発見され、スピントロニクスデバイスにおいてスピンと電流を結合させる有用な手段が得られるようになった。この効果は通常、非磁性材料に関係しているが、大谷義近(東京大学ほか)たちは今回、磁性材料にのみ存在する、スピンホール効果への磁性の寄与を発見している。
2019年1月31日号の Nature ハイライト
プラズマ物理学:レーザー核融合実験の統計的手法
大気化学:大気中の二次有機エアロゾルを減らすように働くイソプレン
古人類学:デニソワ洞窟の中で
免疫療法:CD8 T細胞応答を促進する腸内共生細菌
分子生物学:酵母の切り出されたイントロンがTOR増殖シグナル伝達を調節する
分子生物学:出芽酵母のイントロンは飢餓における細胞生存を調節する
材料科学:スピンホール効果の磁気的反転
宿主–微生物相互作用:有益なアレルゲン