Nature ハイライト
免疫学:繊維化を指揮する
Nature 566, 7744
繊維芽細胞は、炎症の促進と繊維化の促進という、機能的に相反する2つの作用を持つ。今回A Rammingたちは、繊維化促進応答を統合する転写因子を明らかにしている。彼らは、ETSファミリーに属する転写因子PU.1が、繊維化を促進する繊維芽細胞では発現が増加しているが、休止状態や炎症性の繊維芽細胞では発現されていないことを示した。さらに、複数の疾患モデルでPU.1を阻害すると、繊維化促進性の繊維芽細胞が休止状態へと再プログラム化されて繊維症が改善することも分かった。
2019年2月21日号の Nature ハイライト
神経科学:刺激で恐怖記憶を消す
免疫学:繊維化を指揮する
惑星科学:海王星の新たな内衛星ヒッポカンプ
核物理学:EMC効果、再び
量子物理学:導波路と結合した単一の原子集団励起
ナノスケールデバイス:Wi-Fiで電子デバイスに給電
代謝:健全な睡眠習慣がアテローム性動脈硬化症を防ぐ可能性
免疫学:ヒトの適応免疫レパートリーの多様性
免疫学:ヒトの免疫レパートリーの解析
がん:脂肪酸代謝の新しい経路
生物物理学:移動方向を逆転させて、動き方を解明