Nature ハイライト
量子光学:大都市スケールの光ファイバーを通した量子エンタングルメント
Nature 578, 7794
遠隔量子メモリーの長い距離にわたるエンタングルメントを利用した量子インターネットによって、多くの革新的な応用が可能になる。量子通信が大きく進歩しているにもかかわらず、2つのノード間で達成されているエンタングルメントの物理的な最長距離は1.3 kmであり、より長い距離のエンタングルメントを実現するという課題が残されている。今回X Baoたちは、共振器増強を用いて明るい原子–光子エンタングルメントを生成するとともに、(量子周波数変換を利用して)原子波長を通信波長帯へシフトさせることで、光ファイバーを介した2つの量子メモリーの数十キロメートルにわたるエンタングルメントを実証している。今回の都市スケールのファイバーを通した実証によって、多数のノードの非常に長い距離にわたる原子エンタングルメントの確立への道がもたらされた。
2020年2月13日号の Nature ハイライト
量子光学:大都市スケールの光ファイバーを通した量子エンタングルメント
材料科学:乱れているがランダムではない
医学研究:正常な上皮での喫煙に誘発される変異生成の動態
神経変性:αシヌクレイン株の特定による診断
生理学:プレキシンD1の二面性
細胞生物学:細胞の品質管理における相分離
細胞生物学:相分離がオートファジーの開始を仲介する
分子生物学:piRNAの2つのプロセシング経路
構造生物学:マラリアでの糖輸送