Nature ハイライト

構造生物学:分枝アミノ酸製造装置

Nature 586, 7828

バリンのような分枝アミノ酸(BCAA)は、植物と微生物で重要な代謝経路を構成している。従って、その生合成を担う酵素は、除草剤や抗菌薬の開発の望ましい標的となる。BCAA合成の第1段階を担う酵素が、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)である。今回L Guddatたちは、酵母と植物のAHASの構造を詳しく調べ、この酵素が十字架の形であることを見いだしている。この高次構造は、分析した界全てにわたって保存されていた。これらの構造から、この酵素が触媒反応を行う仕組みと、産物の生成が負のフィードバック阻害として働く仕組みが明らかになった。

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