Nature ハイライト
コロナウイルス:アジュバントによるワクチンの増強
Nature 594, 7862
今回P ArunachalamとB Pulendranたちは、以前開発されたナノ粒子を足場とした組換え重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)ワクチンに、臨床的に関連するさまざまなアジュバントを添加して、非ヒト霊長類における免疫原性や有効性について評価している。その結果、中和抗体の抗体価と感染防御の効率に高い相関が認められた。このワクチン候補と共に調べられたアジュバントの中では、スクアレンベースの水中油滴型エマルションの効果が最も低く、α-トコフェロール含有のスクアレンベースの水中油滴型エマルションであるAS03が最も効果があった。
2021年6月10日号の Nature ハイライト
顕微鏡学:量子の力で顕微鏡の分解能を高める
計算機工学:コンピューターチップ設計の加速化
電池:アニオンレドックス機構の妥当性確認
進化学:太古の顕花植物の手掛かり
微生物学:太古の腸内マイクロバイオーム
コロナウイルス:SARS-CoV-2が宿主の遺伝子発現を遮断する仕組み
コロナウイルス:SARS-CoV-2感染のマルチオミクス像
コロナウイルス:アジュバントによるワクチンの増強
コロナウイルス:COVID-19の長く残る症状を詳しく描写
がん:光への曝露とグリオーマ増殖を結び付ける