Nature ハイライト
宇宙:惑星の当て逃げ
Nature 439, 7073
地球を含め太陽系の内惑星は、もっと小さな微惑星どうしが合体してできたと考えられている。しかし、このような月から火星までの大きさを持つ惑星の赤ん坊が衝突しても、必ずしも合体が起こるとは限らないことが、コンピューターシミュレーションによって示された。 E Asphaugたちは、衝突した小さな微惑星は多くの場合、離脱可能であることを見いだした。しかし、離脱した微惑星はおそらく大きく変形しており、高速で自転し、外層がはぎとられていて、場合によっては小さくばらばらになることさえ考えられる。衝突でできたこのような残骸が、現在の内部太陽系に分布する小惑星や隕石になった可能性があると、Asphaugたちは考えている。
2006年1月12日号の Nature ハイライト
生物多様性:気候変動で聞こえてきたカエルの悲鳴
量子情報:2個の光子と半導体チップ
植物:植物はメタンをまき散らして地球温暖化に加担している
宇宙:惑星の当て逃げ
細胞:胚性幹細胞を得るための新しい方法