Nature ハイライト 細胞:幹細胞と老化 2007年6月7日 Nature 447, 7145 DNA損傷修復の欠陥のために組織の恒常性維持の能力が衰えるという、老化の仕組みについての重要な仮説に関する研究結果を、2つの研究グループが報告している。Nijnikたちは、非相同的末端結合機構によるDNA修復がうまく働かなくなって、in vivoの生理的条件下で幹細胞にDNA損傷が蓄積し、時間が経つと成体幹細胞が使い尽くされてしまうことを明らかにした。またRossiたちは、ゲノム維持にそれぞれ異なる欠陥のある3種類の条件下では、加齢に伴って幹細胞機能が減退することを見いだした。 2007年6月7日号の Nature ハイライト 宇宙:ヘラクレス座に見つかった最も高温の惑星 遺伝:ゲノムの網羅的探索 遺伝:メダカゲノムの概要塩基配列 工学:どんどん進化するNMR 気候:ハリケーンの発生頻度増加は「通常」に戻っただけだった 地球:マントルの再循環 進化:ダーウィンの「競争」説に終止符 生態:裏庭の鳥がバタバタと 細胞:幹細胞と老化 目次へ戻る