Nature ハイライト

物理:フォノンなんて要らない

Nature 450, 7173

「古典的な」形の超伝導は、ノーベル賞を獲得した1950年代のBCS(Bardeen-Cooper-Schrieffer)理論により、フォノン交換を介して相互作用する電子ペアの超流動として、最終的に説明された。いったん決着がつくと、今度はフォノンによって実現する変形可能な格子は超伝導にとって不可欠なのかどうかという疑問が浮上してきた。フォノンが不可欠ではないことは、その後に「非従来型」超伝導体が次々と発見されてわかってきた。今週号のReview Articleで、P Monthoux、D Pines、およびG Lonzarichは、フォノンを必要としない超伝導の解釈の強力な枠組みとして出現した磁気相互作用模型について改めて解説している。

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