Nature ハイライト 宇宙:お月さん、いくつ? 2007年12月20日 Nature 450, 7173 タングステン同位体の新しい研究から、月形成の年代が見直された。月は、初期の地球が受けた巨大衝突の際に放出された破片からできたと考えられている。このとき受け取った高いエネルギーによって、月が溶融しマグマオーシャンが形成されたと考えられてきた。タングステン同位体のこれまでの研究では、月は太陽系が生まれてから6,000万年以内に固化したとされていた。月の金属をハフニウム・タングステン年代測定法に基づいて調べた新しいデータは、サマリウム・ネオジム年代測定法の結果と一致しており、固化の年代はもっと遅くて、太陽系の誕生から5,000万年から1億5,000万年後であったことを示している。 2007年12月20日号の Nature ハイライト 進化:花のたどった道のり 物理:フォノンなんて要らない 進化:クジラ類の祖先 医学:血中の癌細胞を効率よく検出 宇宙:お月さん、いくつ? 工学:目の細かい周波数コム 古気候:温暖化が先か、炭素注入が先か 細胞:Nanogの機能を見直す 生理:試行錯誤で技を磨く 神経:外部刺激に敏感なシナプス 目次へ戻る