Nature ハイライト ナノテクノロジー:DNAで前進する 2008年1月17日 Nature 451, 7176 DNAは、自己集合ナノ構造体をつくるのに好適な構成材料である。しかし、DNAの使用例のほとんどは、特定の目的に注目したもので、自然界で実現されている汎用性を目指したものではなかった。Yinたちは、集合・解離経路を構成ブロックであるDNAにプログラムできる、モジュール化したDNAの「ヘアピン」に基づく新しい系を用いて、汎用性へ向けて一歩を踏み出した。その新プロトコルの重要な点は、DNAモジュールとそれらの相互作用を単純に表した「反応グラフ」であり、全体の設計プロセスを単純化するものである。これによって、分岐結合分子、自己触媒DNA二重鎖対、分子ツリーやDNAトラックに沿って歩く二足歩行分子などを集合プログラムで合成できる。 2008年1月17日号の Nature ハイライト 聴覚:聴いて覚える 物性:非線形ファノ効果 化学:進展するウランの化学 ナノテクノロジー:DNAで前進する 海洋学:海洋の酸素生産 医学:慢性疼痛治療の新たな標的 目次へ戻る