Nature ハイライト

生理:素早く動き出す春

Nature 452, 7185

春には、多くの動物が生殖行動を開始する。一般的にこれは、一年のこの時期に日が長くなるのに応じて起こると言われているが、この応答にかかわる分子経路は完全には解明されていない。光周性の研究に適したモデルとしてよく使われるウズラでの実験により、脳下垂体前葉の一部である隆起部での甲状腺刺激ホルモンの発現が、この光周性応答を引き起こすのに不可欠であることが明らかになった。これには遺伝子発現の大きな波が2つ含まれており、第1の波は「長日」になった最初の日の夜明けから約14時間後に生じ、第2の波はその数時間後にみられる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度