Nature ハイライト

脳:心を読む

Nature 452, 7185

近年の機能的磁気共鳴画像(fMRI)研究から、いろいろなカテゴリーの視覚画像によって誘発される脳活動のパターンに基づいて、見ている情景に含まれる単純な特徴や、それが属するカテゴリーを推論できることが明らかになっている。Kayたちは、この手法に興味深い進展をもたらした。彼らが新たに開発した解読法は、視覚刺激と低次視覚野のfMRI活動との関係を特徴づける定量的受容野モデルに基づくもので、被験者が見た自然画像がどれなのかを、1,000枚の異なる画像中からランダムに選んだものであっても高精度で特定できる。この成果によって、これまではSFの世界だけの話だった、視覚心像や夢などの個人的な知覚体験の解読が、近いうちに可能になるのではないかと予想される。

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