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環境:湖沼の生産力を制限するのは光

Nature 460, 7254

湖沼生態系の生産力は、利用可能な栄養素の量によっておおむね制限されると一般に考えられている。しかし、スウェーデン北部の12の天然湖沼に関する研究で新たな知見が得られ、その考え方に異議が出された。その湖沼群では、バイオマスの蓄積に対する制限要因が栄養素の供給量ではなく、光の供給量であることが明らかになったのである。天然湖沼の多くはこの湖沼群と同様に比較的小規模で栄養素の量が少ないことから、大多数の湖沼は光による制限を受けており、栄養素に生産力が左右されるのは、主として栄養素の流入量が特別に多い湖沼だろうと考えられる。

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