Nature ハイライト

遺伝:ダウン症とがんの関連

Nature 465, 7299

ダウン症候群は第21染色体が1本余分にある、トリソミーとして知られる状態が原因で起こるが、この遺伝疾患ではある種の腫瘍の増殖が抑えられることが知られている。ダウン症候群のマウスモデルの研究で、4つの遺伝子の過剰発現により腫瘍血管形成が抑制されるという抗腫瘍機構が示された。遺伝子のうちの2つは抗血管形成遺伝子だろうと考えられているADAMTS1ERGで、残る2つはこれまで血管形成とは関連付けられていなかった新規の内皮細胞特異的遺伝子JAM-BPTTG1IPである。

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