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進化:環形動物の進化史がまとまる

Nature 471, 7336

環形動物の進化史がまとまる
環形動物の進化史がまとまる | 拡大する

Credit: Conrad Helm/Anne Weigert

環形動物は、規模および多様性が最大級の動物門の1つであり、土壌中から海洋底まで至るところで見られる。その進化的な類縁関係はまだよく解明されておらず、環形動物の進化史の再構成が望まれている。そのため、Struckたちは今回、環形動物の34分類群について、新たな系統ゲノミクス解析を行った。明らかになった注目すべき点の1つは、環形動物の大半が定在類と遊在類に二分されたことである。環形動物は、それぞれ定着性および活動性の生活様式に特化した2つの大きな分類群もしくは分岐群として発達したとする、150年前に出されて以来忘れられていた仮説が、今回の解析結果によって復活することになる。

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