Nature ハイライト

細胞:DNA損傷修復反応へオートファジーを組み込む

Nature 471, 7336

DNA損傷の存在は、DNA損傷応答を開始するシグナルの1つであることははっきりしているが、いったん修復が実行された後に何が起こるのかは、不明な点が多い。また、損傷応答は、どのようにして止まるのかもわかっていない。今回、組み換えタンパク質Sae2/CtIPがMre11 DNA修復複合体に作用するには、2種のヒストンデアセチラーゼRpd3とHda1によるSae2の脱アセチル化が必要であることが示された。Sae2は、再切断における役割が完了すると、Gcn5によってアセチル化され、オートファジー経路を介して分解される。この研究は、DNA損傷シグナル伝達、修復因子アセチル化、およびこのような修復因子のオートファジーによる分解の間の連関をはっきりさせている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度