Nature ハイライト

Cover Story:有能さの評価基準:研究者のキャリアを決定する数値

Nature 465, 7300

現代の研究者は、数値化した基準で業績を評価されることに慣らされている。「科学の数値評価」は1960年代の「科学論文引用度指数(SCI)」の導入によって始まり、それ以来、さまざまな新しい評価法が試みられてきた。数値化される側の人々は数値評価が広範に利用されていると考えているようだが、果たしてこの方法は本当にそれほど広く利用されているのだろうか。Natureの読者アンケートと世界各地の研究機関を対象に行った調査(結果についてはp.860およびgo.nature.com/em7aujを参照)で、込み入った図式が明らかになった。多くの研究者は、研究機関が「納得しにくい」数値評価を信頼しすぎていると感じているが、管理者の多くは、個人の推薦といった伝統的方法のほうが、数値的な指標に概して勝ると考えている。すべての数値評価テストが同じというわけではない。だが、改善されていけば、これらはおそらく旧式の評価法に取って代わるだろう。R Van Noordenが、現在使用可能なたくさんの評価法と、それらが厳密には何を測定しているのかについて報告している(News Feature p.864)。またOpinionでは、数値評価の方法はどのようにすれば改善可能か、6人の研究者の意見を聞いている(p.870)。Editorial(p.845)やオンラインの記事(www.nature.com/metrics)もご覧いただきたい。

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