Nature ハイライト

生化学:本当に重要なシステインを見つけ出す

Nature 468, 7325

システイン残基は、チオール側鎖の求核性が非常に高いために、タンパク質の触媒部位や調節部位で役割を担うことが多い。チオール側鎖の反応性は、タンパク質の局所的な微小環境に応じてさまざまに変化するが、活性に基づく小分子プローブと質量分析法を組み合わせた「定量的反応性プロファイリング」という新しい手法が今回考案され、これによってシステイン残基の本質的な反応性の測定が可能になった。この手法により、機能の解明されていない複数のタンパク質で非常に反応性の高いシステインが見つかった。その中の1つは真核生物全体にわたって保存されており、酵母の生存能力に必要で、鉄–硫黄タンパク質の生合成にかかわっている。

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