Nature ハイライト

構造生物学:IκBキナーゼの構造

Nature 472, 7343

NF-κBは炎症や免疫、アポトーシス反応の主要な調節因子で、IκBキナーゼ(inhibitor of κB kinase;IKK)はその活性化に重要な役割を持つ因子である。IKKタンパク質のX線構造は長らく得られていなかったが、今回H Wuたちにより、IKKファミリーのタンパク質の1つと阻害剤との複合体の構造が示された。IKKβは、キナーゼドメインとユビキチン様ドメイン、および細長い骨格/二量体化ドメインという3つのモジュールからなる構造であることが示され、その機能的意味が議論されている。

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