Nature ハイライト

生態:多様性の維持

Nature 472, 7343

環境の不均一性は、種の多様性の維持に重要な要因の1つだと考えられている。しかし、均一な環境中で多様性が維持されている場合もある。生態学的な理論で特に説明がうまくつかないのは、定常状態を保つケモスタットで増殖させた、一見したところでは均一な微生物集団で、代謝戦略の多様性が認められることだ。その実験データに合う新たな説明が、今回発表された。現実的な変異速度の場合、不適応の近接者が適応地形上に存在する適応遺伝子型と、適応度は低いが変異に対してよりロバストな(「フラット」とも言う)遺伝子型との共存が見られるのである。

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