Nature ハイライト 遺伝:RNAを詳細に観察 2010年9月2日 Nature 467, 7311 RNAの構造は、その調節と機能に重要な役割を果たしているが、実験的に知られているRNA構造は比較的少なく、RNA構造のハイスループットな実験的解析手法はない。代わりに使われるのが、全ゲノム解析で標準的に行われている計算的方法である。最新技術によって、RNA構造の大規模な計算が可能になっている。Kerteszたちは、ディープシーケンシング法を用いて、出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeの全トランスクリプトームの構造を決定した。この結果から、二次構造が翻訳に果たしている役割に関して興味深い手がかりが得られ、こういった構造が環境条件に応じてどのように変化するかを調べる基盤が整った。 2010年9月2日号の Nature ハイライト 環境:中国の成長は気候変動にどのくらい影響を受ける? 遺伝:第三世代のHapMap 神経:ニューロン細胞危機一髪! 宇宙:老いた星に見つかった水の特徴 生物物理:生命のパターン 医学:oncomiRに依存する腫瘍 細胞:細胞を分かつ部位 医学:アルツハイマー病の新たな標的 遺伝:RNAを詳細に観察 目次へ戻る