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Nature ハイライト

細胞：miRNA上で距離を測る

Nature 475, 7355

マイクロRNA（miRNA）は植物や動物の遺伝子サイレンシングに深くかかわっており、長さは22ヌクレオチド前後のものが多い。miRNAは、長い前駆体を2種類のリボヌクレアーゼが順に切断することによって形成される。リボヌクレアーゼの1つはDicer（ダイサー）で、「物差し」のような仕組みを使って二本鎖RNAの3′末端から長さを測って切断を行い、機能を持った22ヌクレオチド長のRNAを遊離させる。V N Kimたちは今回、Dicerには前駆体のリン酸化5′末端に結合するポケットがあり、この5′末端からの距離を測って切断が行われることを明らかにした。Dicerのこの5′ポケットに変異があるとin vivoでのmiRNAの処理に影響が及ぶ。このことは、この計測機構の重要性を示している。

2011年7月14日号の Nature ハイライト

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