Nature ハイライト
宇宙:天の川銀河の形成を見直す
Nature 477, 7364
いて座矮小銀河(Sgr)は天の川銀河の伴銀河で10年以上前に発見され、それ以来ずっと、宇宙の至るところで広く見られる多くの銀河合体と似た現象が近傍で起きたものだと見なされてきた。Sgrは銀河円盤には無視できるほどの擾乱しか及ぼさないと、これまで考えられてきている。だが、Sgrの落下に対する天の川銀河の応答の新たなシミュレーションが行われ、従来とは逆に、Sgrは銀河円盤の形を決めるのに重要な役割を果たしてきたことがわかった。過去の衝突が、渦巻き構造の形成のきっかけとなり、棒構造の進化に影響を与えたのである。
2011年9月15日号の Nature ハイライト
遺伝:マウスゲノムに見られる差異
宇宙:天の川銀河の形成を見直す
化学:意外に強い長い炭素–炭素結合
地球:大規模火山活動の地質学
進化:自信過剰はそれなりに理由がある?
医学:腸の炎症性疾患における上皮細胞の細胞死
細胞:フィロウイルスの感染性にかかわる因子
生化学:in vitroでのセントロメアの再構成