Nature ハイライト
宇宙:矮ケフェイドで見つかった星震
Nature 477, 7366
矮ケフェイドと呼ばれることもあるたて座δ型星(δSct)は、ヘリウムの電離の度合いにより明るさが変わる。δSct星では、太陽上で観測されている振動と似た「星震」振動を引き起こす外層対流が生じると予想されている。しかし、今まで、それらを観測することはできなかった。Antociたちは今回、たて座δ型星HD 187547で太陽と同じような振動を検出したことを報告している。これは、太陽質量の2倍程度の星でも外層対流が効率的に働くことを意味している。
2011年9月29日号の Nature ハイライト
細胞:ダイナミンの構造と機能
宇宙:一般相対性理論を宇宙論的規模で検証する
宇宙:矮ケフェイドで見つかった星震
量子情報科学:固体量子レジスター
気候:植物の生産性のエルニーニョが原因の変動
遺伝:爬虫類のゲノム塩基配列を初解読
細胞:自然免疫における病原体特異性
生理:SUMO1の量と心不全とのつながり
発生:Tet3による卵母細胞の再プログラム化