Nature ハイライト

構造生物学:カルシウムチャネルの制御

Nature 483, 7387

細胞内貯蔵区画からのCa2+放出を引き起こす刺激に対する応答のほぼ全てを仲介しているのは、イノシトール–1,4,5–三リン酸受容体(InsP3R)とリアノジン受容体(RyR)という細胞内Ca2+チャネルの2つのファミリーである。今回、InsP3R1のアミノ末端側領域の構造が、IP3が結合している場合と結合していない場合の両方について決定された。これらの構造には、2つの異なるドメイン間界面が存在しており、これは以前に発表されたRyR1の構造にも見られる特徴である。これらの界面のうちの1つが生理学的に重要であることが変異導入実験により確認された。今回の結果は、リアノジン受容体中の既知の変異で疾病の原因となるものの研究にかかわってくる。

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