Nature ハイライト
宇宙:地球の照り返しを使って太陽系外惑星を調べる
Nature 483, 7387
地球照は、太陽光が地球によってまず反射されてから、さらに月によって再反射されて地球に戻ってくる光であり、太陽系外惑星の大気や表面に関心を持つ天文学者にとってよいモデルになる。今回、反射面全体で積分した地球照の直線偏光スペクトルを使って、雲や海洋表面の地球照への寄与の割合が決定された。この測定法は、見えている植生面積については、地球反射面の10%程度という小さなものにも感度がある。このようなスペクトルは、太陽系外惑星の大気成分、平均的な雲の高さや地表面を分析する際の基準となり、この方法は地球のスペクトルや大気に関する他のモデルとの比較によって改良していくことができる。
2012年3月1日号の Nature ハイライト
脳:視覚情報処理の積み上げ
宇宙:地球の照り返しを使って太陽系外惑星を調べる
化学:1つのC–H結合だけを変換する
地球:大陸衝突が減速する仕組み
進化:Y染色体の運命
認知:記憶回路を再配線
生理:生物時計が心臓に影響を与える仕組み
細胞:結腸がん治療の新しい選択肢
構造生物学:カルシウムチャネルの制御