Nature ハイライト

地球:プレートテクトニクスの時計が動き出したとき

Nature 485, 7400

プレートテクトニクス理論は現在の地質学にとって基本となるものだが、プレートテクトニクス理論で記述されている地球の地殻の大規模な動きが実際に始まった時期については、かなりの議論が続いている。今回、現在のテクトニクスの状況が始まった可能性がある重要な時期を通して、西グリーンランド南部の基盤岩のジルコンから得られたウラニウム–鉛、ハフニウム、酸素の同位体データをin situで測定することで、こうした疑問に取り組んだ研究が報告された。測定結果は、現代のプレートテクトニクスとは異なる古代の地殻進化の状況からの移行が、35〜32億年前に起こったという説と一致している。その後に初生地殻が生成され、現在知られているプレートテクトニクスが標準となった。

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