Nature ハイライト

細胞:毛包の再生を確認

Nature 487, 7408

皮膚の毛包では継続的な再生周期が行われており、その際、毛包の基底部付近に位置する幹細胞が、時間的・空間的に協調された過程を介して、さまざまな種類の細胞を補充している。この過程に関するこれまでの知見は、再生周期の一部についての解析と、遺伝学的あるいは機械的な撹乱操作を加えた後の観察に基づくものだ。しかし今回、V Grecoたちは二光子蛍光顕微鏡技術を使うin vivoでのライブ画像化システムを開発した。この技術を用いて、操作を加えていない生理的条件下での毛包再生周期における幹細胞の挙動が観察された。得られたデータは、毛包内に2種類の前駆細胞集団を考えるモデルを立証している。また、レーザー除去後に毛包再生を長期間にわたってライブ追跡することで、毛包再生に間充織が重要な役割を果たしていることも実証された。

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