Nature ハイライト

遺伝:腫瘍ウイルスの標的を同定

Nature 487, 7408

形質転換能や腫瘍形成能を持つ哺乳類DNAウイルスに由来するタンパク質のプロテオーム解析およびトランスクリプトーム解析を使って、腫瘍ウイルスの宿主側の標的を系統立てて探す研究が行われた。これによって、がんの全ゲノム研究でスクリーニング可能な、遺伝的変化やタンパク質発現変化の詳細なカタログが得られた。この研究は、ヒトパピローマウイルス、エプスタイン・バーウイルス、アデノウイルス、ポリオーマウイルスを対象としている。得られた形質転換性ウイルスタンパク質の標的リストによって、体細胞性およびメンデル性のがん関連遺伝子座内にある原因遺伝子が複数同定された。

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