Nature ハイライト

医学:HIVに対する自然抵抗性をさらに強める

Nature 491, 7422

Mamu-B*08分子はヒト白血球抗原クラスI分子HLA-B*27と重要な構造類似性を持っているが、Mamu-B*08を発現するインド産アカゲザルでは、非常に病原性が高いSIVmac239ウイルスに対してある程度の抑制が見られる。この実験系は、ウイルスの複製を阻害する、いわゆるエリートコントロールが見られるまれなHIV感染患者のモデルである。D Watkinsたちは、Mamu-B*08に結合した3つの免疫優勢T細胞エピトープ(Vif RL8、Vif RL9およびNef RL10)だけを標的とするワクチン誘導性CD8+ T細胞が、Mamu-B*08サルでSIVmac239の複製を抑制できることを明らかにした。この研究は、HIVに対する長期的制御の達成が可能なワクチン開発への指針になるだろう。

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