Nature ハイライト 地球:海面下の噴火活動 2006年5月25日 Nature 441, 7092 地球の火山活動の4分の3は海底で起きている。噴火がいつどこで起きるかはよくわからないので、観測のほとんどは海上の調査船を介したものか、噴火が終息した後に行われた間接的なものであった。今回Embleyたちは、グアム北東にある北マリアナ諸島の島弧海底火山での、活動的な噴火の直接観測と試料の直接採取について報告している。まず、最近位置が明らかになった海底火山頂上付近の水深540メートルのところで、遠隔操作の潜水艇が活発な熱水プルームを発見した。その後、2004年3月および2005年10月に火山活動が観測された。長期噴火活動によって、ほかではみられない化学的環境が形成され、活動的な島弧やホットスポットである海底火山に特有と思われる生態系が作り出されている。 2006年5月25日号の Nature ハイライト 進化:頭に注目 宇宙:銀河系ではまれなγ線バースト 遺伝:マウスでも見つかったパラミューテーション 物理:電子顕微鏡を一工夫 工学:より高性能のシリコン 地球:海面下の噴火活動 進化:協力と裏切りのせめぎ合い 微生物:ボルバキアにぴったりのすみか 細胞:治療手段として期待されているshRNAに副作用 目次へ戻る