Nature ハイライト

宇宙:銀河系ではまれなγ線バースト

Nature 441, 7092

大質量星は断末魔の際にしばしば超新星となり、時には長時間持続するγ線バースト(GRB)を生じることもある。となると、GRBと超新星は似たような環境で見つかるはずだ。しかしハッブル宇宙望遠鏡を使った1000時間以上に及ぶ観測から、この推測は間違っていたことがわかった。長時間持続するGRBの大部分は、小さく暗い不規則銀河で見つかっている。一方で超新星は、渦巻き銀河にも不規則銀河にも等しく出現するようだ。また、GRBはホスト銀河の最も明るい領域に集中しているが、超新星はホスト銀河のどこにでも出現する。GRBが地球の近くで起こればとんでもないことになると考えられるが、この発見からすると幸いなことに、銀河系では比較的まれな現象だろうと結論される。

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