Nature ハイライト

老化:寿命と関係するMRP遺伝子ファミリー

Nature 497, 7450

寿命は動物によって大きく異なるが、その理由はよくわかっていない。今回J Auwerxたちは、マウスと線虫で、ミトコンドリアリボソームタンパク質の発現に見られる自然の変動がどのようにして寿命の延長に変換されるのかを明らかにし、代謝の摂動が寿命に与える影響の背後に統一的な機構があることを示唆している。研究チームは、近交系マウス系統のBXD遺伝的参照集団で寿命に関係する遺伝的変異を探索し、マッピングによって寿命がミトコンドリアリボソームタンパク質と結びつけられた。マウスの集団遺伝学的研究と線虫(Caenorhabditis elegans)でのRNA干渉実験を併用して、Mrps5をはじめとするミトコンドリアリボソームタンパク質が代謝と寿命の調節因子であることが明らかになった。

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