Nature ハイライト
ゲノミクス:ヒトのトランスクリプトームの高深度解析
Nature 501, 7468
「1000ゲノムプロジェクト」に参加した462人のリンパ芽球様細胞株に由来するメッセンジャーRNAとマイクロRNAについて、塩基配列解読と高深度解析を行った研究で、ヒトゲノム内の調節に関わる変異が高精度で明らかにされた。解析から、大部分の遺伝子の調節に影響を及ぼす広範囲に見られる遺伝的変異が明らかになった。これらは、転写産物の構造および発現レベルの変動は同程度だが、遺伝的にはほぼ独立している。原因となる調節変異の特性が調べられたことで、調節変異と機能喪失変異の細胞レベルでの機序について手がかりが得られ、多数の疾患関連遺伝子座について病因変異候補が示された。
2013年9月25日号の Nature ハイライト
地球:初期地球の大陸ダイナミクス
ゲノミクス:ヒトのトランスクリプトームの高深度解析
免疫:パーキンがマイトファジーとゼノファジーをつなぐ
宇宙:ミリ秒パルサーの交互に入れ替わるエネルギー源
物理:量子磁性のモデル
有機化学:新しいC–H活性化法
生態:温帯海域にも見つかった生物多様性ホットスポット
医学:H7N9ウイルスの伝播
細胞生物学:Waplタンパク質の染色体組織化における役割
遺伝:染色体の維持に中心的な役割を担うTREX2