Nature ハイライト
生態:温帯海域にも見つかった生物多様性ホットスポット
Nature 501, 7468
従来の生物多様性の尺度は、さまざまな地域の種の豊富さを示したものだが、これは言い換えれば単に種の数を数えただけのものである。この方法では、種ごとに個体数が異なることや、群集内に存在する機能的形質の種類が種数のみに依存するわけではないという事実が考慮されていない。今回、1,844地点の脊椎動物群(海洋の礁に生息する2,473種の魚類)という全球的な調査結果に、種の個体数および機能的形質を組み込んだ研究で、機能的多様性の新しい尺度が示された。その結果、複数の温帯海域と東太平洋の熱帯海域に、従来は知られていなかった多様性ホットスポットが見つかった。それらは、これまで生物多様性が高いとされていた種数の多い熱帯海域から外れたところにある。
2013年9月25日号の Nature ハイライト
地球:初期地球の大陸ダイナミクス
ゲノミクス:ヒトのトランスクリプトームの高深度解析
免疫:パーキンがマイトファジーとゼノファジーをつなぐ
宇宙:ミリ秒パルサーの交互に入れ替わるエネルギー源
物理:量子磁性のモデル
有機化学:新しいC–H活性化法
生態:温帯海域にも見つかった生物多様性ホットスポット
医学:H7N9ウイルスの伝播
細胞生物学:Waplタンパク質の染色体組織化における役割
遺伝:染色体の維持に中心的な役割を担うTREX2