Nature ハイライト
遺伝:染色体の維持に中心的な役割を担うTREX2
Nature 501, 7468
非対立遺伝子性反復配列を含む塩基配列での複製フォークの停止は、ゲノム再編成につながることがある。P Hastyたちは、マウス胚性幹細胞では、相同組換えおよび無謬性の複製後修復という2つの経路により、逆向き反復配列およびミスマッチ反復配列が、染色体再編成を誘導し得ることを明らかにしている。これらの経路には共通する特徴が多いが、最も注目すべきは、これらが共にエキソヌクレアーゼTREX2を必要とすることである。TREX2は染色体維持に関与し、またRAD6損傷バイパス経路の一部であることが、今回明らかにされた。これらの経路は、がんやゲノムが関与する疾患に見られるような、複雑な染色体再編成の原因候補である。
2013年9月25日号の Nature ハイライト
地球:初期地球の大陸ダイナミクス
ゲノミクス:ヒトのトランスクリプトームの高深度解析
免疫:パーキンがマイトファジーとゼノファジーをつなぐ
宇宙:ミリ秒パルサーの交互に入れ替わるエネルギー源
物理:量子磁性のモデル
有機化学:新しいC–H活性化法
生態:温帯海域にも見つかった生物多様性ホットスポット
医学:H7N9ウイルスの伝播
細胞生物学:Waplタンパク質の染色体組織化における役割
遺伝:染色体の維持に中心的な役割を担うTREX2