Nature ハイライト 材料:有機サイリスタ 2005年9月22日 Nature 437, 7058 2つの異なる導電状態の間を切り替えられる有機塩が見つかった。寺崎たちは、この効果のはっきりわかる実例として、バルク単結晶で直流から交流への変換現象を起こさせた。彼らはこの結晶に低い静的な直流電圧をかけて40ヘルツの交流を発振させたのである。 この有機塩の特性はサイリスタと呼ばれる電子デバイスの一種が見せる特徴を備えている。サイリスタはモーターや冷蔵庫などさまざまな機器で、電力を平滑に制御するため広く使われている。しかし、ダイオードを直列接続して作製しなくてはならない通常のサイリスタとは異なり、今回報告された材料はバルクの特性としてサイリスタのふるまいを見せる。 2005年9月22日号の Nature ハイライト 気候:欧州の猛暑から出たもう1つの赤信号 宇宙:星に満ちていた初期宇宙 材料:有機サイリスタ 生化学:原子構造を解体するには 遺伝:ヒト18番染色体の解読が完了 : 目次へ戻る