中国東北地区は恐竜やその同時代の動植物化石が続々と掘り出されている化石の宝庫だが、ここでまた、空を飛ぶ2種の爬虫類の化石が見つかった。この2種は、これまでヨーロッパでしか見つかっていなかった翼竜の仲間である。 A Kellnerの率いる古生物学者チームは、遼寧省西部の熱河で1億2000万年前の化石を掘り出した。ここではすでに魚類や恐竜、初期鳥類の化石が見つかっており、今回そこに翼竜も加わったことで、熱河は白亜紀の種の多様性に関して世界トップクラスの場所になった。 Kellnerたちは報告の中で、中国のこの地域で見つかった空を飛ぶ爬虫類と初期鳥類の分布の比較もしている。彼らの結論によれば、鳥類の生息域は主に内陸部に限られており、翼竜は沿岸部に多かったようだ。