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宇宙:ディープインパクトが明らかにした彗星の組成

Nature 437, 7061

今年7月4日、探査機ディープインパクトが発射した衝突機は、テンペル第1彗星に衝突した際に4,500トンもの水を蒸発させたが、意外にもこの時さらに大量の塵も放出されたようだ。  M Küppersたちは、ヨーロッパ宇宙機関の探査機ロゼッタに搭載されたOSIRISカメラシステムでこの衝突を観測した。ロゼッタ自体も、2014年に予定されている彗星との遭遇の途上にある。この研究チームは、今後は彗星を「汚れた雪玉」ではなく「凍った泥玉」と表現すべきだと言っている。  彼らはまた、この彗星の活動が衝突後数日で通常レベルに戻ったことを見いだしており、このことから隕石の衝突は彗星の爆発の原因とはならないと考えられる。

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