地震の最初の数秒は、最終的なマグニチュードがどのくらいになるのかに関する鍵を握っている可能性があるようだ。 E OlsonとR Allenは過去数十年間に起きた71の大地震の記録を解析し、破壊の最初の数秒間に放出された地震エネルギーの周波数成分と地震の最終的なマグニチュードの間に、対応関係があることを見いだした。 この発見は、地震のマグニチュードは破壊が終わるまでは決定できないとする、広く受け入れられている見解と相いれない。この新しい解析結果は、地震の最終的な強さが地震初期の特徴からある程度予測できることを示唆しており、断層がどのように破壊するかを十分詳細に解明して、地震が始まったときにその強度を予測できる日が将来来るかもしれないという期待を抱かせるものである。