Nature ハイライト 生理:ショウジョウバエの時計をリセットする 2005年11月10日 Nature 438, 7065 ショウジョウバエの概日リズムが遅れずに維持されるようにリセットするシグナルが存在する証拠が見つかった。M Rosbashたちはショウジョウバエの遺伝子を操作して、朝と夜の活動を制御する2グループの時計ニューロンの概日リズムの周期を変化させた。 すると、「朝」細胞が「夜」細胞へと毎日初期化シグナルを送り、系全体の概日周期を決定することがわかった。この発見は、ショウジョウバエの概日リズムネットワークの一体性が、細胞間の連絡を行うシグナルによって保たれていることを示している。哺乳類の概日リズムの維持にも同様な回路が働いているかどうか、今後の解明が期待される。 2005年11月10日号の Nature ハイライト 進化:用いよ、さもなくば失わん 地球:地震は始まったときにその最終的な力が予測できる 生理:ショウジョウバエの時計をリセットする 進化:島移住の「飛び石」説に一石を投じる 物理:非常に薄いグラファイトは量子力学上の謎である 化学:「バイオディーゼル」を生成する効率のよい触媒 : 目次へ戻る