Nature ハイライト

免疫:腸粘膜の抗炎症性IL-10

Nature 509, 7501

腸上皮細胞(IEC)は粘膜の恒常性に重要であり、物理的障壁として機能し、環境因子に対する粘膜免疫細胞の応答を調節している。今回、脂質抗原の提示に関わる糖タンパク質であるCD1dが、腸上皮内で防御的な粘膜免疫の自己増強的経路を誘導することが示された。この経路は調節性のサイトカインや熱ショックタンパク質によって仲介され、CD1dやIL-10、HSP110などのこの経路に関連する分子のどれが障害されても、制御不能な腸の炎症につながる。こうした知見は炎症性腸疾患や類似の病態と関連があるかもしれない。

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