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古気候:気温寒冷にして風激しく浪高し

Nature 433, 7022

約6億3,500万年前に起きたほぼ全地球的な氷結期は「スノーボールアース」と呼ばれるが、その後にハリケーンさながらの強風と巨大な波が地球を襲ったことがP AllenとP Hoffmanによって報告されている。 彼らは、今日の沿岸地域に広くみられる砂漣の巨大版を6億3,500万年前の堆積岩中に見つけた。オーストラリア、ブラジル、カナダ、ナミビア、北極海のスバールバル諸島で採取されたこのような堆積物は、氷河が熱帯地域までをも覆った極寒期の後に堆積したものだ。今回発見された規模と勾配の巨大砂漣が生じるためには、時速72 キロメートルを上回る風が吹いていなければならなかったはずである。 こうした強風は海水を激しく混合し、大気中の塵を遠方まで運んだことだろう。地表のほぼ全体を覆った氷が溶けた後でも、地球は住むのに快適な場所ではなかったのだ。

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