Nature ハイライト 材料:紫外光がポリマーの形を変える 2005年4月14日 Nature 434, 7035 命令を受けると開くホッチキスの針や、必要がなくなるとすぐに緩むクリップがあったら素晴らしいだろう。こんなことが紫外光で可能になりそうだ。A Lendleinたちが、特定の波長より長波長の紫外光を照射すると変化した形を保持し、その波長より短波長の紫外光を照射すると元の形に戻るプラスチックを開発した。緩和に使う紫外光を不均一に照射すると新しい形をつくることもでき、しかもこのポリマーは50℃まで熱しても安定である。著者らはポリマーに分子群を付加して、ある波長では架橋を形成し他の波長ではそれが切断されるという光可逆的な結合をつくらせることで、このような効果が得られた。今回の研究結果は、医学をはじめ種々の分野で応用できそうだ。 2005年4月14日号の Nature ハイライト 医学:乳癌の新しい治療法 神経:聴覚系の神経細胞が連絡しあう方法 材料:紫外光がポリマーの形を変える 進化:太古の四肢動物に関する仮説を揺るがす砂漠で見つかった新両生類化石 地球:地球の体温を測る : 目次へ戻る