近年発見された中で、2番目に地球に近い超新星に伴星があることがわかった。超新星SN1993Jは、1993年3月に爆発した。この超新星爆発は例外的に近かったので、電磁気学的スペクトルがほぼ全域にわたって詳細に観測可能であった。この種の超新星を説明する最有力モデルによると、死にゆくこの星は見えない伴星に質量を移送し、爆発前には水素ガスからなる外層を大量に失ったはずである。J R Maundたちは今回、この推測を支持する結果を得ている。この研究チームは、ハッブル望遠鏡に搭載された最新鋭の掃天観測用高性能カメラ(ACS)による測光データと、ハワイにあるケックI望遠鏡により得られたスペクトルデータを報告した。これらのデータには、超新星の位置に重なる星の特徴が見られる。「SN1003Jの前駆星から大部分の水素を盗み取った犯人の正体がついにわかったようだ」と、T Mathesonは、News and Viewsで語っている。