Nature ハイライト
Cover Story:真菌と闘う:コウジカビ属真菌の分生子にあるメラニンを感知して免疫応答を誘発する仕組み
Nature 555, 7696
表紙は、コウジカビ属真菌Aspergillus fumigatusの走査型電子顕微鏡画像を着色したもので、分生子を生みだす特殊化した分生子柄が見える。今回G Brownたちは、哺乳類がこうした真菌の分生子の細胞壁にあるメラニンを見つける仕組みを調べている。彼らは、メラニン感知C型レクチン(MelLec)と呼ばれる新しい細胞受容体を特定した。MelLecは、1,8-ジヒドロキシナフタレン(DHN)-メラニンを感知し、コウジカビ属真菌感染から宿主を守る免疫応答の引き金となる。
2018年3月15日号の Nature ハイライト
がんゲノミクス:小児がんゲノムの全体像
構造生物学:N結合型糖鎖修飾酵素の構造
物性物理学:トポロジカルコーナー状態
地球科学:地震波は水の影響を受けない
環境科学:中国の小規模農家の強化
生態学:森の糧
神経科学:成人ではニューロン新生は起こらない
がん:DNA損傷に対するユーイング肉腫の感受性
神経生理学:静止状態にある酸センサー